地元の方々は、それぞれに恐ろしい経験をなさったり
近しい大切な人を亡くしたりなさってますので、
こちらからあれやこれやとお伺いする事は出来ません。
2年経ったからこそお話してもらえる当時の事や、
今のお気持ちなど、お聞きする事も出来ました。
今回は、津波にのまれた老人福祉施設
「慈恵園」でお参りもさせていただきました。
そこは海抜約15メートル、元々は避難所にもなっていました高台にあります。
慈恵園から海は遥かかなた、町を一望出来る高さです。
少し解りづらいですが、木の向こうにちょこんと見えます建物の奥が海です。
ですが、残念な事にこの高さでも、建物丸々津波にのまれ、
職員さん、入所してたご老人、合わせて約100人、そのうち
46人がお亡くなりになり、2人はまだ行方不明だそうです。
建物の前に立ちますと、本当にここまで津波が来たとは信じられません。
何とも言葉に出来ない気持ちで、ただただ立ち尽くすだけでした。
前回ご紹介しました、大雄寺の幼稚園。
参道の流された杉の木で新しい幼稚園を作られました。
元々の大雄寺の辺り、町にくらべると遅くまでガレキが残っていましたが、
ずいぶんと片付いて、参道が無くなってしまった様子がハッキリわかります。
まだガードレールがぐにゃぐにゃですね。
まだガードレールがぐにゃぐにゃですね。
元の姿には戻らないのです。
皆さん今でも苦しんで、でも毎日を明日へと過ごしています。