湖北は「観音の里」とも呼ばれています。
30以上の集落のうち、20を超える集落それぞれに、
戦乱から民衆があの手この手で守ってきた
たくさんの観音様がいらっしゃいます。
2日目は、長浜より北陸本線をさらに北へ約10分。
高月へ行きました~。
連日の雨なので、レンタサイクルをあきらめ
徒歩圏内で行かれるところを
駅横の観光案内所のおばちゃんに教えていただきました。
道中、たくさんのお家で大根を干していました。
お正月の準備かな~。ガードレールにも(笑)!
この辺りは、どこのお寺もお坊さんがいなく、
集落ごと、選抜メンバー数名のおじい達を中心に
地元の方々が守っているそうです。
拝観の際は色々と説明してくださって、
おじいにお話や質問すると、気さくにお答えしてくれます。
念願の渡岸寺でも、ゆっくりできて大満足。
ちょうど観音様のお身体の真ん中あたり、
腕と腰の部分の剥落が多いので
「もしかしたら、昔に観音様を急いで運ぶ時、
真ん中をガッと持ったのかしら~。
あそこを持てばバランスがとれそう…。」
なんて想像しながら(全く違うかもしれませんが…。)
守っていただく観音様を、お守りする人達の
信仰心のあり方を感じたりしました。
そして片隅に展示されている井上靖さんの直筆文にあった
舟越保武さんの『茉莉花の精』
がどこにあるのか、帰り際おじいに聞きました。
「あ~あれはね~図書館にあるよ。ここを出て左に行って
突きあたりをくるーっとまわって、ずーっと行って右の方」
と、もの凄いざっくりした説明を受けて、案の定迷い…。
優しいおばちゃんを思い出し、再び観光案内所でお尋ねすると
本日図書館はお休みとの事。
「とりあえず、行ってみます!!」
すると、そこには美しいブロンズ像がありました。
先日の舟越桂さんといい、思いがけず今度は
舟越保武さんの作品まで見る事が出来て嬉しかったです。
すっかり満足したのですが、帰りの新幹線まであと2時間半。
北陸本線は本数が少ないのですが、丁度15分後に電車が。
乗ってしまえば20分で米原についてしまいます。
中途半端な2時間半、どうする~??
旅も終盤。