奈良は相変わらずのんびり、鹿ものんびり。
いつも通る興福寺には、立派な中金堂が完成!
ドーン!
(三角コーンちょっと…。)
この度は念願の修二会に行って来ました!
修二会とは、東大寺二月堂で1200年以上続く行事で
『おたいまつ』『お水取り』など
ニュースでも取り上げられたりしますので
目にしたことがある方もいらっしゃると思います。
ちなみに二月堂は東大寺の中でも高台にあるお堂。
見えにくいですが、お堂の足元にも人がビッシリです。
ボランティアガイドのおじいと一緒に、ひたすら待ちます。
なかなか普通には聞けない情報を教えていただいたり
『秘仏の観音様、画に描いてありましたやろ?』
「あ~さっき博物館で見てきました」
『誰も見てないのに、どうやって描いたんかいな?』
なんておしゃべりをしつつ待ってますと…。
暗くなってきた頃…
『あっっ上がってきた!!』
「おおおぉ~!!」
「来た~~~!」
おたいまつが次々と上がってきます。
この日はたいまつが間をおかず上がるので
‶尻つけたいまつ″
(うしろのおたいまつがお尻につきそうという意味で)
とも呼ばれるそうです。
ちなみにおたいまつはこんな感じ。
これは籠松明といって、12日にしか出ない大きいものですが
形状はこれと同じ感じで、童子と呼ばれる方が持って上がります。
元々はお坊さんの足元を照らすもので、小さかったのだとか。
『いつから大きくなったかは、誰もワカラン』(byおじい)
お坊さんは童子と一緒に上がった後、入堂して
朝方まで様々な行が続きます。
お松明が増えて、ついに10人目!
『いつもやったら、街燈消えんねんけどな~』
「確かに、ちょっとじゃまですね」
『消し忘れてんかな~』
と、気になるところでしたが…
すると一斉にお松明が動きます!
ワーっと高く上がったと思ったら、
振ります!回します!!
『おおおおぉおぉ~』
「おおおおぉおおぉお~」
おたいまつが有名な修二会ですが
2月から長く続く法要で、ご本尊の十一面観音
(今、お姿は無いそうです)と秘仏小観音に
過去を懺悔して、人々の幸せをお願いする、
とっても大切なものだそうです。
一旦ホテルに帰って、おじいとはお別れ。
ありがとうございました!おじいたち。
NPO法人 なら観光ボランティアの会 朱雀
皆さまもぜひ!色々とご説明くださって
より深く、奈良を楽しめますよ!
防寒対策を重ね…再び、深夜の行を拝観に行きました。
二月堂堂内ではお坊さんたちが朝方まで
様々な行法をなさっているのです。
女性は後ろの方の許された場所で拝観。
といっても柵越しの、更に柵越しなので、
お坊さんの姿は、チラリと見える位。
なのに!
噂には聞いておりましたが、凄い迫力!!
堂内を何人ももお坊さんがグルグル回りながら
読経し、走り、達陀(だったん)になると、
激しく響く足音!それだけでもただならぬ気配!
更に火(小さめのたいまつ)があちこちに動きます。
煙の臭い、暗いお堂の中で眩しい火の粉、
それはもう、大興奮です!!
外に出ると、お坊さんとたいまつが
順番に退堂して行かれます。
すっかり日付も変わり
そろそろ帰りましょうかと、お空を見上げると
キレイなお月さまが見えました。
私が拝観したのは、合わせてもほんの数時間ですが、
1200年以上も途切れる事無く続く修二会、
人々を魅了する理由もわかるような気がします。
とっても貴重な経験をさせていただきました!