すっかり初夏の陽射しとなってきましたが、
少し前は雪が降ったり、寒かったはず…。
そうです、その寒~い日に、私は母の実家
南三陸町へ帰省しておりました~。
新幹線の車窓からは満開の桜を満喫、
福島や仙台辺りも「わ~もう満開だね~」
と思っていたら、そこからパタリと桜の花が…無い!
「この辺は桜植えてないんじゃないの?」とボケる父。
そんなことは無い、急にどの桜もつぼみになってしまったのです。
その前の週も珍しく雪が降ったりして、寒かったみたいです。
毎年変わる街の風景などを、ブログでもご紹介してましたが…。
昨年は何を伝えれば良いものか、
考えているうち、ついにそのまま過ぎてしまいました。
電車は復旧しませんし、元の暮らしとは全然違い
段々と生活しやすくなってきました。
津波で流された以前の町の部分は、
ひたすら続くかさ上げ。
昨年4月
今年4月
(う~ん、復興ってなんだろう??)
そんなこんなを考えながら、山を一人でお散歩。
(寒いからカモシカは出て来ないかな~?)
と思っていたら!林の中から獣の鳴き声が!
ち…近い!!もの凄く近い!!
しばらく粘ったのですが
恐らくすぐそこにいるのに姿は見えず~残念!
帰っておじにその話をしたら、
「んだ~あいつら、動かねんだ~。
んだっけ、向こうからじーっとこっつサ見てんだてば~」
と、やはりカモシカがいた模様。
91歳になった祖母や親戚とたらふく飲んで食べて
あっという間の2泊3日でした。
新しい田植え機を見せてもらっていた、その時に
倉庫に眠っていた祖父お手製の竹籠を見つけ
お願いして譲ってもらい、大事に持って帰ってきました!
昔は農作業や生活の道具を色々と手作りしていて、
器用だった祖父は籠やむしろ、ざる、箒などなど
きっちり作るのが上手だったようです。
帰ってからも「復興って何だ??」と
モヤモヤした気持ちが続いています。
公式なデータをザザッと見てみますと…。
震災前の人口は18868人
震災での死者行方不明者800人以上
現在の人口13207人
公営住宅(いわゆる復興住宅)完成
保育施設、小中学校復旧
役場、病院完成
水産や観光は8~9割復旧
三陸道開通
などなど
『復旧』や『完成』の文字を見ても、
広大な工事現場を目の当たりにすると
ギャップが激しいんですよね。
そこに公園や道の駅が完成したとして、
町民の皆さんはどんな気持ちになるんだろう??
元々、震災前に市町村合併で町が大きくなったので
馴染みの無いエリアが多かったり、
色々なものが点在しているので、
今はまだ実感しにくいのでしょうけれど、
まずは形になったものから線で繋がって、
そこから見えないものが広がり
段々と『町』という大きな輪になって来るのかな?
年に一度しか行かない私がモヤモヤしている場合ではない!
上手く伝えられないのにブログにするのも恐縮ですが
また次回、何かお伝えできたらと思います。
山内商店さんで見つけたお土産。