たまに行く、上野のKANNONHOUSE
で知ったのですが、井上靖さんが書いた『星と祭』
という本が絶版になっていて、
ぜひ復刊させようという、地元のプロジェクト。
私は2度長浜を訪れて、また行きたいな~と
思っている土地。そこが舞台と知り、
読んでみたいな~と、賛同した次第です。
長浜は滋賀県、湖北の町ですよ!!
以前ブログでもご紹介いたしましたが、
湖北の地域では各集落ごとに観音さまがいらして
1000年以上も昔から
地元の方々が、戦火の時には川に沈めたり
土に埋めたり、お腹を切って隠したり、と
観音さまをお守りしていらっしゃるのです。
今でも無住職のお寺などでは、
地元の方にお電話して開けていただくような感じです。
権力や政治などとは関係なく、純粋に
『お守りさせていただく、お守りいただいている』
という信仰心の根源が、白洲正子さんはじめ
たくさんの方々を惹きつけているのではないでしょうか?
昨年無事復刊して、限定の装丁本が届きました!
届いてビックリ、結構厚みと重さがありましたが
この度やっと読み終える事が出来ました。
私の読書時間は短い通勤電車が基本なので
1か月近く持ち歩いておりました(笑)。

見てください!!素敵な装丁ですよねー!!
死者を弔うという重たい題材ですが、
全編に渡って静か~な空気が取り巻き
ページを開くと、まるで装丁の写真のような
深~いブルーが常に思い描かれました。
琵琶湖の底、ヒマラヤの空、星、月。
父親の対話、衝突。
次第に変わっていく心。
通常の装丁では重版も決まったそうです!
今からでもご購入できますョ!
たくさんの方に読んでいただけたらな~。
と思うと同時に、滋賀へ行きたい気持ちが
ウズウズと湧いてきているのでした。