奈良は何度行ってもいいですよね~♪
5,6回目でしょうか、
久しぶりに法隆寺に行って参りました〜
「え、また行くの⁈」
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが。。。
飛鳥時代から現在に至るまで、
各時代の建物や仏像が一堂に拝観できる
正に国のお宝!世界のお宝!!法隆寺!!
五重塔を眺めていると、雀の親子が軒下で
出たり入ったりとわちゃわちゃしてました~
おじいに聞いてみると、やはり子育ての時期なのだとか。
『巣があるんですか?』
と尋ねましたが…
「それはわからんけど笑」
『そうですよね(笑)登って見れないですもんね』
「カラスが狙いよるんよ」
『確かに、カラスの羽も落ちてましたね~』
「な、カラスはほんま悪いなー、スズメとか
鳩とかみんな食ってしまいよる。」
『あらー』
「そう考えたら、人間が一番悪いかもしれんな。
牛だって鳥だって食べてるもんな」
『そうかもしれませんよね~』
このまま説法が始まりそう、ありがたや。
(スズメはいいな~法隆寺に住めるなんて…)
【激レア物件!築1316年!超ビンテージ、木造】
メンテナンス充実 日当りバツグン!
手動ロック 防犯カメラ、避雷針付き
昼間は人目が多くて安心、夜はとっても静かです
(カラスにはご注意ください)
法隆寺不動産へようこそ(妄想)!
大宝蔵院で何度も拝観していた地蔵菩薩さま。
どっしりと威厳のある大きな仏さまです。
一昨年(だったかな?)東京国立博物館で開催された
展覧会で知りましたが、聖林寺十一面観音さまと
時を同じくして大神神社の境内大御輪寺にいらしたそうで。
聖林寺の十一面観音さまは色々な経緯をたどり
今は落ち着いて安置されていますが、
法隆寺の地蔵菩薩さまも何らかの事情で多くの人に守られて、
ここへ行きついたんだろうな~としみじみ。
皆さんも教科書でご存知ですよね~夢殿。
名前も素敵!夢殿!(悲しい過去があった場所ですが)
ご本尊は公開期間が決まってまして
今回は拝観できずと知ってましたが…。
お厨子を挟んで背中合わせにボヤっと仏さんの後ろ姿が。
薄々どなたかいらっしゃるのは気付いておりましたが
扉が開いているところは見た事無いし…。
と思っていたら!
端の方に貼ってある資料に…
パンフレットにもHPにも載ってない仏さんの写真が!
しれっと出てるー(笑)
おじいに聞いてみると
「そう、非公開なんよ。さり気なく写真出とるけど笑」
『えーじゃあ皆さん(おじい)も見た事無いんですか?』
「ワシらは扉開けたり閉めたりする時に見れるんよ」
『えー!!いいですねー!きれいなんですか?』
「やっぱり開けてないから、色とかは残ってるね。
キレイゆうたら、やっぱりご本尊よ♡」
だそう。
ご本尊の救世観音は見た事あるけど…
なんで非公開なんや~くぅ~いつかこの目で~!
またひとつ法隆寺へ行く目的が増えました。
関東と関西では色々な違いがあるようですが、
仏壇に「しきみ」という葉をお供えするのは
関西流だそうで東大寺(だったかな?)で以前
教えていただいた事があります。
しきみは毒性もあるので、鹿ちゃん達も避けて食べるのだとか。
奈良のお寺では大体しきみがお供えされてますが、
法隆寺は何やら葉っぱが違う。
お尋ねしたら「ヒバ」だそうです。
「ヒバは防虫効果があるからね」と。
どちらも理にかなったお供えなんですね。
おじいたちはなんでも教えてくれますよ~♪
風が気持ち良い西円堂にもお参りして、
法隆寺を出てすぐ西側、西里と呼ばれる憧れの住宅街を散策。
昔から法隆寺に携わる人が多く住んでいるそうで
表札を見ると、「西岡」!!「佐伯」!!
「えー!宮大工西岡棟梁のご家族ー?!」
「えー!昭和の管主佐伯定胤さまのご家族ー?!」
(かどうかはわかりませんが)
割と珍しいお名前が多く、
色々なお役目の方が住んでいた(いる)のかな~と。
5分も歩くと田んぼがあって
トラクターが走っていたりと、とてものどか。
夏の古墳はもっこもこ。
そうそう、法隆寺に行かれる際は
ぜひ法隆寺 i センターに寄ってくださいね!
宮大工西岡棟梁の道具類の展示もあるんですよ~
トイレや自転車を借りたら、2階にも必ず上がってください!
さて帰ろうかな~と駅にたどり着きましたが、
電車が10分遅れ。
『…来ない』
20分遅れ。35分遅れ。ついに40分遅れ!
ちょうど高校生が帰宅の時間でホームには学生さんが続々と。
3人組の男子高生が賑やかにやってきて
「じゃあ、1本買ってみんなで滝飲みでシェアしようぜ!」
と自販機に向かいました。
(滝飲み?…!!…そういう事!)
口をつけないで上からドドッと流し込むんだな。
とすぐに想像はできたのですが、
コロナ禍で編み出した技なのか、
それはそれで楽しそうで微笑ましい(笑)
夕方遅くに奈良市内に戻り、やっと向かいましたのが興福寺。
五重塔が来月からは素屋根という囲いに覆われ、
8年間の解体改修に入りますので、
しばらく見られなくなってしまいす。
既に足場がありますね。
色んな所から見えるシンボリックな塔だけに
さみしくなるな~と見納めに今回の旅を決意しました。
皆さまにもおすそわけです~