さてさて、再び奈良へ行って参りました!
なぜそんなに?!理由は色々です…
大仏さまの桜も咲いてきました♪
すっごい人!
というわけで「大仏さま〜また今度〜」
今年は良く焼けた若草山♪
皆さん憶えてくださいましたね!東大寺の修二会。
薬師寺でも修二会の法要がありまして、
紙で作った10種類のお花をたくさん供える事から
『花会式』と呼ばれています。
薬師寺では3月の終わりに1週間行われます。
全ての行法が終わる3月31日の夜に
5匹の鬼が松明を持って暴れまわり、
毘沙門天がそれをいさめるという、鬼追い式。
(節分の儀式がいつからか修二会に合体したらしいです)
写真で見る限りでもなかなかの暴れっぷり…。
これはぜひ現地入りしなければ!
花会式最後の行法、結願法要の始まり神供(じんぐ)。
僧侶の方々が松明をぐるぐる回しながら般若心経を唱えて…
えっっ!投げた!
投げ方も軌跡も個性的!
我々参拝者はスペースを空けてコの字形に離れているので
投げる所には人はいません。が!放られた松明を
ダッシュで拾いに来る人が(公認の事らしいです)!
「ほほう…」
ビギナーにはわからない事がたくさん。
僧侶の皆さまは投げ終わると金堂に入ります。
薬師寺の読経は独特で、大声で叫ぶ時もあり、
これを7日間続けていらしたので声も枯れる寸前。
身を呈してお祈りを捧げます。
ありがたいお経を聴きつつ鬼追い式の為の位置取りに。
舞台の四隅には5,6メートルありそうな
長~い竹で作られた『籠松明』がそびえ立ってます。
「わ~。あれにも火をつけるのか(きれいだろうな~)」
金堂というご本尊がおられるメインのお堂の前に
能舞台ほどの大きさの舞台が作られていまして、
鉄パイプ(!)で覆われてます。
さらに3メートル位の距離を保った周りが
一般の我々が拝観するスペースとなってます。
なんとなく空いていて見やすそうな所で
お経を聴きながら待つ事約1時間。
暖かい日で良かったな~
しかもこちらは風上とあらば、煙も来なくて良さそう!
良い感じの所にポジション取りできたと思いました。
前から2列目位でゆったり待っていると
気付けば後ろにも人がびっしり。
ちゃんと並んでいるわけではありませんが
6重位には人がいて、更に後ろにもまばらに人が。
いつの間にか堂内の行法は終わり…
ついに鬼の登場です!!
キャー(喜)!キター!!
荒振りながら舞台へと上がって行きます。
五匹が揃った!
松明を床に打ち付け、鉄パイプにぶつける姿は
正にプロレスのヒール(悪役)!!
僧侶の方々は後ろ(というか金堂)でほら貝を吹き、
鈴を鳴らし、火のはぜる音が聞こえ…。
ほほう、これは確かになかなかの迫力!!
なんて余裕をぶっこいて見られたのは最初だけで…
…風向きが変わった
キャー(驚)!火の粉がこっちまで飛んでくるー!
鬼の持つ松明が萌え切ると、
どんどん新しい松明が補給されていきます。
上からは籠松明の火の粉も降ってきて、
服も髪もバッグも、雪が降ったように灰で真っ白!!
火の粉どころか火の塊も降ってくる…
危機を感じる風下参拝者一同、一斉に後ろに逃げる
ズザザザザーッ!!
前にいた地元マダムも
「風向き変わってしまって、かなわんな~」
と一緒に苦笑い。
そして鬼たちの荒ぶりがエスカレート
籠松明を揺らす!
近くのキッズの脅える声…
来ると思いませんよね…
ところが風に乗って来るんです!火が!
すると隣の方から悲鳴が。
ギャー(怖)まさか―!
なんと鬼が持っていた松明をこちらに投げてきた!!
鬼は籠松明の残りも全部揺り落とす!!
後ろに下がっていて良かった…
そんなこんなでアワアワしていると
鬼たちの動きが静かになってきた。
「おや?あのお方が毘沙門天さまか!?!?」
気付けば、兜を被り松明と武器を持った人が舞台上に。
あれよあれよと鬼たちは退散!
あまり強そうには見えない不思議な動きの毘沙門天さま。
「…かわいい♡」
めでたしめでたしで、全ての儀式が終了しました。
写真や動画を見ていたのですが、まさかこんなに激しいとは…。
私のボケボケ画像では伝わらないんだろうな~
天下泰平、国家繫栄、万民豊楽を祈願する
薬師寺の花会式、ほんの一部しか見ていませんが
躍動感あふれる鬼追式といい、とっても力強かったです!
常日頃、薬師寺はとても開かれた印象です。
お写経で堂宇を再建する為に、
昭和の頃は積極的にメディアに出たり、
修学旅行でいらした方も多いですよね!
僧侶の方々は気さくでお話上手。
たくさんのお花に囲まれたご本尊&日光月光は
荘厳でありながら温かみもあり、
大きな法要も身近に感じる事ができました。
続く